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【2025/02/28 02:48 】 |
空手m@ster 幕間 03 補足
空手m@ster幕間03、なんとか宣言通りにアップロード出来ました。


以下、動画制作時に使わせていただいた物のリストになります。
補足は『つづきはこちら』をクリックしてください。

使用ソフト
…紙芝居クリエーター
XMedia Recode
GIMP
Windows Live Movie Maker

素材
…アイマス架空戦記ろだ

音源
…アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女 オリジナルサウンドトラック
XEdge オリジナルサウンドトラック
アイマス架空戦記ろだ

※※※誤字訂正※※※
動画の説明文でも述べておりますが、運足図説明部分(2:43頃)で
『演舞線』と表記しておりますが正しくは『演武線』です。
大変失礼いたしました。

●手技について
本動画では腕部を用いる突きや打ち、受けの技術を総称して『手技』と言います。
そのため、今回紹介している手技以外にも多くの技があります(特に受け)。
その辺は型や組手で使うので改めて解説の機会を設けようと思っております。
というか今回は動作分解写真が撮れないため、面白いと思って頂けそう
ではあるけれども、『空手に触れたことのない方を基本的に対象とした動画』
では触れづらいものを取り上げさせて頂きました。
なお、手技の定義ですが、これが一般的かと言われると
言い切れない部分がありますのでお気をつけください。

●運足図について
動画中のPがした説明でほぼその通りになります。
以下の図の赤枠で囲った部分が実際の運足図になります。

P1000036.JPG
(引用 摩文仁賢和・仲宗根源和 著:攻防拳法空手道入門 p.130より)

また、今回新たに運足図を用いてはおりますが、
各立ち方の解説は幕間02の補足が詳しいのでそちらをご参照ください。

●前屈立ちの移動
実際の所前屈立ちのような移動を伴う立ち方と自然体のような
移動しづらい立ち方を区別することはほとんどありません。
というか見ていただいて分かりますように前屈立ちの
移動に際して閉足立ちが組み込まれていますので、
これをもって閉足立ちも移動で使うと言えますので
そもそもそういった分類自体に意味が無いようにさえ感じます。

また、寄せの有無による動きやすさは実際にやっていただくと
ハッキリ分かりますので是非お試しください。
その際は移動開始から終了まで一貫して頭の高さを
変えないようにするのが重要なポイントです。
足が揃った状態でも膝を曲げて腰を落として高さを揃える。
簡単なようで難しい身体操作ですが
これが上手くできるとそれだけで『それっぽく』なります。

ちなみに美希の発言は私の前屈立ち移動に関する感覚をオノマトペで表しました。

●身体の安定とすり足
漢字だと摺足だと思うのですが、手元の書籍などでは
すり足表記が多いのでそちらに合わせました。
足の裏を地面から離さずそのまま前方にすり出す歩法ですね。
他の道場や流派、武術ではまた違うかもしれませんが、私が頂いた指導では
足全体を着けたままではなく、薄紙一枚分踵を浮かせて上足底
(つま先立ちしたときに接地している部分)に体重をかけて動かすと教わりました。

また、上でも説明しておりますが、体を安定させて動かす(頭を上下させない)
ためにはすり足を含む『全身を使うこと』が必要ですので、
すり足だけでは片手落ちと述べさせていただきました。

●空手は座学で身に着くか?
着きません。私は大した空手家ではありませんがこれだけは断言できます。
身に着けるにも上達するにもただただ稽古することだけが必要です。
もちろん頭で理解することは、人にもよりますが稽古の助けにはなると思います。
ですが、肥料だけで草花が育たないように、学ぶだけでは空手は覚えられません。

●『正拳のみではお話にならない空手の思想』って?
あくまで私見です。
ですが、少なくとも人対人で一撃必殺を求めるならば正拳だけでは話になりません。
『相手に生まれた隙』に『適した攻撃』を『急所にピンポイントで加える』
これができて初めて一撃必殺の芽が出るのではないかなと思います。
そもそも打撃は対人戦闘で最も効果の薄い攻撃だと言われてますから、
この後に述べるような多くの手技や、いつか触れたい急所の研究を通して
より効果的な攻撃方法を探していたのではないでしょうか。
このあたりのお話はその内本編ででも取り上げたいです。
その時は先生などにしっかり話を聞いてお伝え出来ればと思います。

●ルール上反則
当たり前ですよね。最後の方でも述べておりますが、いくら何でも
金的や目、喉への明確な攻撃はルール上禁止されております。
明確、と言いましたのは、金的などならまだ偶然であっても反則になりますが、
喉への正拳突きは頭部攻撃の打ち損ないとして処理されることがあり、
それを利用して喉を突いて戦意を削いだり呼吸を乱す作戦を取られる方がおられますので。

無論これは紳士的では無いかもしれませんが作戦としては十分に有りなものです。
私はそこまで組手競技で勝ちにこだわる方ではないのでやったことはないですが、
空手で有名な高校や大学の部に所属されているような、いわゆるプロ志望の方は
結構使ってこられる印象が強いです。

●裏拳について
後ろから襲いくる相手に対して振り向かずに「ホアチャァ!」と拳を打ち込み倒す。
カンフー映画などでよく出る描写ですが、ここで使っているのが裏拳です。
後方への攻撃だけでなく、軌道の直線曲線問わず前方にも使える優れもので、
突きを外したときのカバーも任せられるすっごい奴なんですよ。

ちなみにまこまこりんが悩んでいるときに言った『脾臓打ち』というのは、
極真カラテで良く使う胴部打撃で、裏拳で脾臓(脇腹あたり)を打つ技だそうです。
ボクシングで言うところのリバーブローに相当するような技ということですが、
左右両方を鍛錬するそうなので、実際は脇腹への裏拳打ちの事を言うようです。
極真の友人(師範などではない)の言が基本なので間違っていましたらご指摘下さい。

裏拳打ちと裏拳突きの違いですが、スナップの有無が私の知る違いになります。
スナップを効かせる、というのはドアをノックする時に手首だけでした場合の動きで、
スナップを効かせないのは同じくドアをノックする時に肘だけでした場合の動きです。

●縦拳、逆拳
正式には縦拳突き、逆拳突きと言います。
逆拳は主に中段(みぞおち)に、縦拳は上段中段問わず使うことが多いみたいです。
アッパーはいわゆる逆拳の形になりますが、空手にはアッパーに当たる突きが
定められておらず、似たような動き(拳で下から顎を打つ打撃)は
打ち上げなどと言ったり言わなかったりで逆拳突きとは呼称しないようです。

●拳槌、鉄槌
握った拳をハンマーのようにぶち下ろす!!ぶっ壊せヒャッハー!!!
みたいな感じで使うと怒られます。Pはイメージ優先でハンマーと言いましたが。
実際は確かに打ち下ろしたり水平方向に打ち込んだりとハンマー的な
使い方をしますが、ただ単に振り下ろすと多分弧を描くのですが、それではダメで、
軌道が曲線を描くことのないようまっすぐ打ち込むのがコツです。

●一本拳(コーサー)
ほぼ動画での説明通りです。せり出させた指の第二関節(親指は第一関節)、
これを小拳頭というのですが、そこで急所をぶち抜く手技です。
ただし、鍛えようがなんだろうが小拳頭は弱い部位ですので、必ず相手の
眉間、人中(鼻の下)、こめかみ、噛みあわせや喉などを対象にしてください。

●貫手
貫手自体はそこそこ有名ですのでご存知の方も多いかと思いますが、
一本貫手や二本貫手は結構知っている人も少ないのではないでしょうか?
なお、内向き緩やかな曲げを与えるのは、ピンと伸ばして貫手を出すと、
反る方向に曲がり折れる危険性があるためです。
なので必ずここには気をつけてください。
ただ、動画中の貫手の曲げはそれを意識してもらうべく若干大仰ですので、
やはり稽古を通して最適な形を見つけていただくのが良いかと思われます。

●手刀、背刀、散手
良く『手刀でスイカを割ったら指が折れたよHAHAHA』みたいな描写を漫画などで
見かけますが、その部分は手刀ではありません。もうちょっと下です。
動画でも言っているとおり感情線より下お肉がたくさんある部分を使ってください。
背刀でも同様に、背刀を作った時に一番頑丈な部分で打つのが大前提となります。
なぜか?上にある通り折れるからです。
指は爆笑するくらい弱いので絶対に指側で手刀は使わないでください。

余談ですが、不良漫画などで五指を組んで(クリスチャンのお祈りのような組み方)
殴りつける絵を描かれているのを見かけることがありますが、
確かにパッと見両手でがっちり組んで打つので強そうな気もしますが、
これで打ち込むと指、特に小指が折れるのではないでしょうか?
私は怖くてそんな打ち方出来ませんし、
喧嘩もしないので分かりませんがどうなんでしょう?
その状態で手刀部分を使って打つのはすごく難しそうなんですよね。

散手については『ビンタのようにして使う』とか
『指を広げることで手刀の威力が上がる』とか
なんか色々あり、聞いた話でもフワフワフーなのでもっと色々調べてみたいと思います。
---
散手について動画コメントでご説明頂きましたので追記いたします。
散手は相手の目を狙って繰り出す打ち技と言うことです。
なるほど確かにそれならば手を広げるのも合理的ですよね。
具体的な使用例がどこかに無いかと調べていたら、スナップを効かせると
ありましたので、コメントの『横に削ぐような感じ』と合わせて考えると
指先で引っ掻くように(指は多分横一列に並べるのだと思います)
して使うものなのだと思います。
……うん、物騒。
また、そういえば散手の読みが記載されていませんでしたので補足いたします。
これは『さんしゅ』ではなく『ばらて』です。ちなみに散手と書いて『さんしょう』と読むと
中国拳法での組手に当たる稽古、『さんじゅ』と読むと雅楽の一つになるそうです。

ご説明下さった方、本当にありがとうございました。

●掌底、平拳、熊手
実は掌の底部で打てば掌底なので指の形はアレじゃなくても良いです。
もちろん型ではあの形でないといけませんが。
コーサーなどと違って相手の全身、どこを押しても突いても大丈夫なタフガイです。
平拳は逆に小拳頭で突く技なので、
コーサーと同じく突く場所には気をつけてください。
また、本動画での平拳と熊手は、それぞれ平拳突きと平拳打ちと言う場合があります。

●平鋏(刀峰)
動画説明だと非常に物騒な技ですがその通りです。
なお、指で挟む以外にもこのまま突き込むだけ
(それでも大概危ないですが)の使い方もします。
呼称については、喉仏を挟む場合は平鋏ではなく指鋏と言うこともあるそうです。
また、中指・薬指・小指を曲げるのを正しいとする書もあります。

●弧拳(鶴頭)、鶏頭
どちらも手首を曲げてその近くの部位で打つ技です。
関節面であり、重要な神経が集まっている手首部分がさらされるので、
使用は慎重に行わないと後遺症が残る可能性もありますので気をつけてください。

●角嘴(鳥嘴拳)
鶏口ともいうらしいです。動画作ってからその記述に気づきました。
まぁ動画での説明通り危ない使い方をする技です。

とりあえずは以上ということで、お付き合いいただきありがとうございました。

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【2010/11/23 19:37 】 | 空手m@ster補足 | コメント(0) | トラックバック()
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